Q1:山岡取締役の現在の役割を教えてください。
はい。主に新規顧客・商社開拓をしています。具体的には引合いをいただき、
構想・お見積りが主要業務になります。また受注後、設計にスムーズに業務移管でき
検収合格となるまでバックアップをしています。そしてお客様に喜んでいただき、
さらなる引合いをいただけるように努めています。
Q2:専用機のむずかしさ、面白さについて、どの様にお考えですか?
開発要素の多い設備は納期的にも価格的にもオーバーすることが多いのが現実です。
リピート時にはかなり安く短納期でできるのになんで最初からできないのかこれが一番の
難しさです。またリピートがきて設備費がどんどん安くでき、お客様から名指しで
別の設備の引合いを受けたらこれ以上嬉しいことはないでしょう。
Q3:成功談について教えてください。
従来の見積は見積書と仕様図だけを提出していました。中には見積書だけのメーカーも
あります。この提出資料以外にその設備で組立てる製品の加工工程図(どのようにして
組立されていくかの条件を絵にしたもの)と構想図を添付することにより格段にこちらを
向いていただくようになりました。この経験により必ず作成するようにしています。
技術営業としては成功事例と言えます。
Q4:では、失敗談について教えてください。
失敗事例は数えきれないほどありますが、多いのは見積に高額の購入品を入れ忘れる
ことです。所謂見積ミスです。あと多いのはサイクルタイムが入らない構想を
してしまうこと。その構想通り設計し、設備を作ってしまうと、サイクルタイムに入るよう
改造しなければなりません。最終的に赤字になります。
Q5:これからの専用機に求められることは何なのでしょうか?
多くの要素技術と機構設計技術をいかに早く組合わせ、いかに安価に提案できるかが
これからの課題です。現在はそれを構想設計者がやっていますが、その人財が多くいれば
いるほど強いと言えます。
いかがでしょうか。
専用機ビジネスに熱い思いを持つ山岡取締役以下、榎本工業のエンジニアたちが手掛けた
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